学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | ニュータウン開発における除外地の現在―大阪府千里上新田を例に― |
内容 | 日本初の大規模ニュータウンである大阪府千里ニュータウンには、開発計画区域から除外された地域があった。豊中市上新田である。開発当時、上新田には計画区域唯一の集落が存在し、住民による反対運動が起きたため、大阪府は集落とその一帯を除外地とすることに決定した。そして周囲が開発され交通網が発達していく中で、上新田は時代に取り残された。しかし上新田でも次第に民間業者によるマンション建設が行われるようになり、現在上新田では「千里ニュータウン化」が進む。住民へのインタビュー調査により、上新田の変化には、千里ニュータウン=外側の影響による土地の価値上昇と、内側=住民の生活の変化という2つの要因があることが明らかとなった。近年のマンション建設により上新田全体では人口が増加する一方で、旧集落部分では人口減と少子高齢化が進み、自治会活動や祭の運営が難しくなっている。上新田のかつての風景が失われていく中でも、その歴史と伝統を後世に受け継いでいくためには、新住民の参加が不可欠であり、旧集落の住民と新住民がともに集う場が必要であると考える。 |
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講評 | 今年度の就職は全体として早めに決まった人が多かったのですが、卒論への取り組みが遅れた人がかなりいました。これにより昨年と比べて、「生煮え」の卒論が多くなりました。それなりに頑張った人もいましたが、読んでみて問題なく「A」だと確信できる論文は、残念ながらありませんでした。気が付いたことを書きます。◇良かったこと:独自な視点からテーマを選んで、先行研究をふまえて分析視角を設定し、フィールド・ワーク、インタビュー、参与観察を頑張った人がいた(4人)。◇反省点:①先行研究を見つけそれをじっくり読み、そのエッセンスを自分の言葉でまとめることが不十分な人が多かった。その結果、かなりの人にコピー・ペーストの部分が見られた(5人)。なかには、複数ページにわたり先行研究の丸写しと思われる論文もあり、口頭試験の時に修正を指摘しました(3人)。②春に配ったスタイル・ガイドにそった記述が出来ていない人があった(7人)。読んでいないと思われます(3人)!!!。実社会に出ればわかると思いますが、文章を書くにもそれぞれの組織・団体にルールがあるのです。③引用の付け方が不十分で(5人)、また(注)を使わない人もあった(7人)。④事実と意見の区別が曖昧な文章を書いた人(6人)⑤1つの文章が長すぎ、文脈が分りづらい論文があった(8人)。もっとシンプルで的確な文章を書いてください。◇皆さんへのお勧め:就職すれば、短いかもしれませんが報告書などを書くことがあると思います。そこで分かりやすい簡潔な文章を書くことは、大切なことだとわかると思います。同志社大学社会学科で勉強し、2万字以上の文章を書いたわけですから、文章や文字にはこだわりを持ってください。 |
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