卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名鯵坂 学 年度2017年度
タイトル単館系映画館の現在とこれから~京都を事例にして~
内容 京都の単館系映画館はどのような目的をもって運営しているのか、京都を中心に社会的にどのような役割を担っているか、またどのようなことを大切にしているか、今後どのような取り組みを行っていくべきなのかを、京都映画の歴史的背景、日本の映画産業の現状、今まで上映されてきた映画の変遷、過去の作品との比較を行い分析したうえで調査を行った。結論としてでたのは、京都シネマを代表する単館系映画館の目的は、商業意識にとらわれずシネコンの映画館では得られない何かを観客に知ってもらうことである。京都シネマ支配人である横地さんへのインタビューから、京都シネマ側は伝えたいものを取捨選択していることが明らかになった。5章では2005年、2017年の2年分の京都シネマ上映作品とシネコン上映作品の比較、分析を行った。それによって、単館系映画館が自らとシネコンを区別する姿勢や観客に対して作品のどのようなメッセージ性を感じとってもらいたいのか、単館系映画館のあるべき姿とは何かなどについて明らかにすることができた。終章では、それらをもとに今後の単館系映画館が何を行っていけばよいかを考察した。
講評 今年度の就職は全体として早めに決まった人が多かったのですが、卒論への取り組みが遅れた人がかなりいました。これにより昨年と比べて、「生煮え」の卒論が多くなりました。それなりに頑張った人もいましたが、読んでみて問題なく「A」だと確信できる論文は、残念ながらありませんでした。気が付いたことを書きます。◇良かったこと:独自な視点からテーマを選んで、先行研究をふまえて分析視角を設定し、フィールド・ワーク、インタビュー、参与観察を頑張った人がいた(4人)。◇反省点:①先行研究を見つけそれをじっくり読み、そのエッセンスを自分の言葉でまとめることが不十分な人が多かった。その結果、かなりの人にコピー・ペーストの部分が見られた(5人)。なかには、複数ページにわたり先行研究の丸写しと思われる論文もあり、口頭試験の時に修正を指摘しました(3人)。②春に配ったスタイル・ガイドにそった記述が出来ていない人があった(7人)。読んでいないと思われます(3人)!!!。実社会に出ればわかると思いますが、文章を書くにもそれぞれの組織・団体にルールがあるのです。③引用の付け方が不十分で(5人)、また(注)を使わない人もあった(7人)。④事実と意見の区別が曖昧な文章を書いた人(6人)⑤1つの文章が長すぎ、文脈が分りづらい論文があった(8人)。もっとシンプルで的確な文章を書いてください。◇皆さんへのお勧め:就職すれば、短いかもしれませんが報告書などを書くことがあると思います。そこで分かりやすい簡潔な文章を書くことは、大切なことだとわかると思います。同志社大学社会学科で勉強し、2万字以上の文章を書いたわけですから、文章や文字にはこだわりを持ってください。
キーワード1 京都
キーワード2 単館系映画館
キーワード3 映画産業
キーワード4
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