卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名小林 久高 年度2017年度
タイトルなぜ人はソシャゲにハマるのか?
内容 スマホゲームの市場規模は、スマートフォンの普及とともに爆発的に成長し、年々拡大し続けている。2016年のスマホゲームの市場規模はおよそ9690億円で、家庭用ゲームの3倍近くにまでなっている。多くの人が熱中しているソシャゲに人はなぜハマるのかについて明らかにすることが本稿のねらいである。
本稿では、ソシャゲの特徴や現状を整理した上で、インタビューからソシャゲの楽しさの本質を探った。その結果、ソシャゲの楽しさの本質はガチャでレアが引けたときであるということ、それによってコレクション欲求が満たされているとわかった。ガチャによる一瞬の興奮とコレクションによって得られる充足感や達成感によって人はソシャゲにはまっていくと結論付けた。
また、カイヨワの「遊び」の定義と分類によって、「遊び」としてのソシャゲについて考えた。結果、ソシャゲは時間やお金の点で、現実世界がゲーム世界に作用しているため、カイヨワの定義する「遊び」の定義からはずれた「遊び」であると論じた。さらに、ガチャによるコレクションはカイヨワの「遊び」の分類には含まれていないことから、ソシャゲの楽しさは従来の「遊び」の楽しさとは異なるものだと考えた。
講評 インタビュー調査による論考。遊びにおける「集める」ことの重要性の指摘は鋭い。
キーワード1 ゲーム
キーワード2 スマートフォン
キーワード3 消費
キーワード4
キーワード5