学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 立木 茂雄 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 多様化する「名づけ」についての研究 ―3 つの家族モデルの視点から― |
内容 | 今日、子どもの名前が読みにくいものが多くなっている。いわゆる「キラキラネーム」や「DQNネーム」と呼ばれる個性的な名前である。「キラキラネーム」などの奇抜な名前をつけられた子どもは、将来恥ずかしいという個人的な感覚や就職活動において面接などで損する可能性が高い。名前というものは、一生背負っていくものである。それを無責任にペット感覚で考え、子どもをオモチャのように扱うのはあってはならないと感じる。 本研究では、なぜ奇抜な名前をつけるのかを 3 つの家族モデルの視点を交えて調査を行った。 同志社大学の学生に質問紙によるアンケート調査を行い、回答はすべて、統計ソフトSPSS Ver.25 を用い数値化し分析を行った結果、祖父母と同居していることによって普通の名前をつけることが分かり、「直系制家族」では、普通の名前をつける傾向があり、 「夫婦制家族」では、普通の名前をつける傾向が強く、「合意制家族」では、「直系制家族」「夫婦制家族」と違い、キラキラネームをつける傾向が強いと分かった。そして、人それぞれに欠乏感があり、それを子どもに願いや希望として名づけを行っていることを確認できた。 |
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講評 | キラキラネームをどのように社会学するのか?社会学の理論枠組みに、どのように位置づけるのかで大変苦労しました。が、完成してみると、家族モデルと名づけ方との間に関連性があり、21世紀型家族モデルとされる合意制家族志向の高い回答者ほどキラキラネームへの許容度が高いことが確認されました。ネーミングとは、子どもに願いや希望を託す行為であること、その行為が自らの内面の家族モデル(パラダイム)に左右されることを実証した王道の家族社会学研究となりました。 |
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キーワード1 | 名づけ |
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キーワード2 | キラキラネーム |
キーワード3 | 家族モデル |
キーワード4 | |
キーワード5 |