学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 藤本 昌代 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 現代的恋愛における「性-愛-結婚」の三者関係?ロマンティック・マリッジ・イデオロギーに着目して?? |
内容 | 本稿の目的は、現代を生きる若者が持つ恋愛認識、とくに「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」に代わり台頭してきた「ロマンティック・マリッジ・イデオロギー」という概念に着目して、性、愛、結婚の三者関係を明らかとすることと、そうした認識や価値観を構成する要因について考察することである。18歳から27歳までの若者にアンケート調査を行い、先行研究で述べられている若者の恋愛認識や結婚観が現代においてどう変化したのか、また現代に見られる特徴がどのようなものかを分析した。結果、30年前と比べてより「ロマンティック・マリッジ・イデオロギー」を支持する若者は増えたが、「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」の考えが完全に消滅したわけではなく、それぞれを支持する者には異なった特徴がみられた。また、性と恋愛や結婚における結びつきは、恋愛関係や結婚している状態でのみ互いに強く結びつけられて考えられることが明らかになった。? |
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講評 | 本研究は先行研究による「ロマンチック・ラブ・イデオロギー」と「ロマンチック・マリッジ・イデオロギー」の概念を検討し、自身の基本仮説を立て、作業仮説、調査票設計に移行できており、論文としての手続きをきちんと行えている。先行研究の結果と比較するために、過去の調査項目を活かし、現代の若者の恋愛・結婚観を分析している。現代の若者の性に対する開放性と恋愛観、他方で、ロマンチック・マリッジ・イデオロギーが強いことを析出し、その後、興味深い考察を行っている。本研究は、先行研究には見られなかった傾向を発見し、新たな知見の提出が行えており、また文体も整っており、自身による構成力もあり、修正指示が少ない、完成度の高い優れた論文であった。 |
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キーワード1 | 恋愛 |
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キーワード2 | 結婚 |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | |
キーワード5 |