学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 平尾 桂 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 大学生のキャリア決定の仕方~個人のキャリア指向性に影響を及ぼしている要因は何か~ |
内容 | 学生のキャリアオリエンテーションに及ぼす影響について研究した。特に、ファーストキャリアを選択する際の指向性について、「大義への奉仕」「起業家的創造性」「安定志向性」「ライフスタイル」「経営・管理指向」「技術・機能志向」の6つに及ぼす影響として、家族関連項目・本人の社会的活動の履歴・本人の就職活動・本人の大学での成績・所属大学の就活サービスの充実度・本人が暮らしてきた地域・本人の地元就職の意思の7項目から研究を行った。 これらの結果、総じて就職活動歴や、キャリアについて考える機会が多い学生は、起業的創造性が高いことが明らかになった。一方で、就職活動歴やキャリアについての思考機会がまだ少ない3年生や、就活習熟度の低い4年生は、ライフスタイルへの指向性が高いことが明らかになった。以上のことより、キャリアオリエンテーションに及ぼす影響は、本人の就職活動歴が最も影響を与えることが本研究によって示された。 |
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講評 | 「大学生のキャリアの決定の仕方-個人のキャリア指向性に影響を及ぼしている要因は何か?」では、大学生のキャリア指向性(たとえば、起業指向、ライフスタイル指向、技術指向、管理職指向など)にどのような要因が影響を及ぼしているのかが調べられました。この調査では、性別が多くのキャリア指向性に有意な影響を及ぼしていることが明らかにされたほか、それぞれの指向性に特異的な効果を持つ要因も見いだされました。たとえば「起業指向」と「ライフスタイル指向」には大学の所在地(首都圏対京阪神)が有意な効果を持っていました。また、「安定指向」の強さは父親の職業と関連していたのに対し、「起業指向」の強さはきょうだいの離職・退職歴と関連しているといった興味深い結果も見いだされました。さまざまな要因を投入した分析により、興味深い知見が得られたことはこの研究の長所ですが、他方では、そのような要因の理論的根拠が十分に示されていないのは大きな短所でもあります。しかし、著者が知りたいと思ったことを扱い得たという点を評価したいと思います。 |
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キーワード1 | キャリアオリエンテーション |
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キーワード2 | 就職活動 |
キーワード3 | ファーストキャリア |
キーワード4 | |
キーワード5 |