卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名沖田 行司 年度2015年度
タイトル各時代における武士道の思想的研究 ~日本人の伝統精神「武士道」とは~
内容 武士道とは、日本人にとってなくてはならない心の教科書であると私は考える。武士の誕生から、戦闘者としての武士、為政者と
しての武士、教育者としての武士、というように中世から近世、近
世から近代へと時代の流れに沿って、武士の社会的立場が大きく変化していった。しかし、武士道には一貫性があったと私は考える。中世・近世の武士というのは、武士道を通して、日本人を象徴する道徳が一人一人に養われていったことで人格の形成に繋がり、リーダーシップに溢れる人間の育成、国や人のために尽力する精神を養うことを目的とした宗教的道徳であったと私は考える。そして、新渡戸稲造が『BUSHIDO The Soul of Japan』を著作し、各国で翻訳され世界的ベストセラーになり、新渡戸によって武士道は日本固有の伝統精神として世界中で認識された。私は各時代における代表的な武士道の特徴を研究し、私の一五年間のラグビー人生と武士道との共通している部分を比較しながら見出していきたいと考えている。
講評 【ゼミ全体への講評】
本年は卒論の取り組みが早く、各自計画的に論文作成に従事したため、
比較的スムーズに提出日を迎えた。卒論で一番注意したのは剽窃である。
教育史ゼミなので、基本的に原典史料を読みそれに解釈を加えるため、
独自の解釈が生まれてくる。たとえそれが少々幼稚な解釈であっても、
それなりに評価できるものであった。体育会に所属しているゼミ生が多
かったが、特別扱いは一切することはなかった。しかし、5年間の自己体験
に対応するテーマを選んだこともあって、結果的には個性的な論文を書き
上げることができた。論文作成を通して、ゼミ生の個人個人と対話ができた
ことは指導する側にとっても意味のあることであった。論文作成とリーグ戦と
重なった諸君は本当にどちらも良く頑張った。またゼミの運営においても、
体育会に所属するゼミ生が大きな役割を果たしたことを付記しておきたい。
キーワード1 武士道
キーワード2 道徳
キーワード3 自己犠牲
キーワード4
キーワード5