学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 沖田 行司 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 生活綴方教育の変遷と実践 ―北方教育の系譜を中心に― |
内容 | 生活綴方教育とは、子どもたちに日常の出来事をありのままに自分の言葉で文章にさせるという教育方法である。戦前の抑圧体制の下で自由教育を志す民主的な教育者たちによって導入、発展されてきた。元々、生活綴方教育は文章表現能力の向上によって、個人の芸術力を追求するものであった。しかし、社会の困窮を受けて、子どもたちに現状を把握させ、いかに生きていくかという生活力を伸長させる教育方法として変化していく。だが、現状を正しく捉えるということは、国家への抵抗を含意させるものとも解釈され、全国で約三百人に及ぶ検挙者を出すことになる。生活綴方教育はある特定の立場での思想運動ではないため、広範な研究がされている。そのため、特に厳しい暮らしを余儀なくされた東北地方で活動を展開していた北方教育の系譜を主に取り扱うことにした。現在の教育実践においても、困窮の中で人間教育を志した綴方教育の活動は評価されるべきものであると考える。 |
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講評 | 【ゼミ全体への講評】 本年は卒論の取り組みが早く、各自計画的に論文作成に従事したため、 比較的スムーズに提出日を迎えた。卒論で一番注意したのは剽窃である。 教育史ゼミなので、基本的に原典史料を読みそれに解釈を加えるため、 独自の解釈が生まれてくる。たとえそれが少々幼稚な解釈であっても、 それなりに評価できるものであった。体育会に所属しているゼミ生が多 かったが、特別扱いは一切することはなかった。しかし11年間の自己体験 に対応するテーマを選んだこともあって、結果的には個性的な論文を書き 上げることができた。論文作成を通して、ゼミ生の個人個人と対話ができた ことは指導する側にとっても意味のあることであった。論文作成とリーグ戦と 重なった諸君は本当にどちらも良く頑張った。またゼミの運営においても、 体育会に所属するゼミ生が大きな役割を果たしたことを付記しておきたい。 |
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キーワード1 | 生活綴方教育 |
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キーワード2 | 鈴木三重吉 |
キーワード3 | 雑誌『綴方生活』 |
キーワード4 | 北方教育 |
キーワード5 | 寒川道夫 |