学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | JENNIFER MARY MCGUIRE | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | YouTube使用の在り方から見えた、現代日本の若者における思考法と行動様式―マクルーハン理論を軸に― |
内容 | 本稿では、YouTubeを中心としたインターネット動画の台頭に伴う現代日本の若者の思考法や行動様式の特徴を明らかにする。マクルーハン理論ではあらゆるメディアが伝える情報の内容とは別に、形式そのものが人々に多大なる影響を及ぼす点に着目しているが、この理論を軸にインターネット時代におけるソーシャルメディアの役割について検討する。 同世代の男女8名に対し、私生活におけるYouTubeの存在価値をテーマに半構造化インタビューを実施した結果、YouTubeの使い方には主に知識を①広める②深めるの2パターンが存在することが明らかとなった。また動画をアップロードすることでコミュニティを広げ、自己表現の場とする人もいた。こうした有用性を兼ね備える一方、双方向の関係から情報を構築するWeb 2.0が成立した中で、玉石混交の情報の正誤性を判断することが難しく、時には間違った情報に惑わされたり、活字文化からの離脱といった否定的な意見も浮き彫りとなった。 調査結果から、YouTubeは新たな価値観の提供、および主体的な情報発信を可能にするツールとして機能していることが分かった。その反面、人々は与えられる情報に対して受動的な姿勢を持つ傾向にあることも併せて明らかとなった。 |
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講評 | 今年度はコロナウイルスの影響で、ゼミ生は、就職活動、アルバイト、プライベートに於いて苦労したにもかかわらず、前向きな姿勢で一生懸命に頑張った為、全員(6名)が卒業論文を提出することができた。自分が研究したいことや関心を反映して、多様なものになった。研究テーマは、高等教育のマス期とユニバーサル期の比較研究、上海における母親の教育的願望と留学した子どもの性別の関係性、日本の大学生の「女性性」の認識とライフコースとの影響、Society 5.0における日本の労働市場に働く女性の展望、大学生にとっての音楽の役割、YouTubeを利用する現代日本の若者における思考法と行動様式、まで幅広い分野に渡る。多彩なテーマを取扱いながらも、ほとんどの卒業論文では社会学的又は人類学的なアプローチと理解が十分に見える。調査方法に関して、4名は半構造インタビュー、1名はグループインタビュー、1名は資料分析を行った。ほぼ全員が「考察」の執筆をすることに最も苦労した。特に質的調査で得られたデータを分析し、エッセイ的な主観的書き方ではなく、学術的な面から議論して新しい発見を述べることは大変難しかったようだ。さらに、タイムマネジメント不足から、ギリギリに書き終わり推敲する時間が足りなかったゼミ生がいた。その「時間切れ」がやや残念である。しかし、最終的にはどの論文も興味深く楽しく読ませていただいた。全員、今回の執筆の経験を卒業後にも生かして欲しいと思う。 |
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キーワード1 | マクルーハン理論 |
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キーワード2 | YouTube |
キーワード3 | Web 2.0 |
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