学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 轡田 竜蔵 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | なぜ今日も私は踊るのか ―バレエダンサーの実態、そして摂食障害との関係― |
内容 | 本研究は、クラシックバレエという珍しいテーマを取り上げ、あまり知られていない日本のバレエの現状やキャリアステップなどを明らかにし、摂食障害を発症する人が多いバレエダンサーから摂食障害を発症する人の傾向や心理を知ることができ、社会心理学の分野において貢献する研究であると言える。クラシックバレエの世界というものはかなり閉鎖された世界である。世の中の常識が常識ではないのだ。その身が削られようともバレエダンサーとしてあり続けることが彼女たちの芯となるものなのだ。バレエ界の摂食障害を減らしていくためには、ダイエットに対する考え方、やり方を一変しなければならない。ここまで根付いた最悪とも言える痩せ概念を覆すためには、正しい知識と情報が必要不可欠だ。体型よりも大事なことがあるのではないか、なぜ踊っているか、今一度考え直すことで問題発見や解決の糸口になり得ることがわかった。 |
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講評 | 筆者は、この論文を、2歳から現在までクラシックバレエに取り組んできた自身の経験を研究材料とした「当事者研究」と位置づける。焦点となるのは、自身の摂食障害の体験である。筆者によると、バレエダンサーの世界では、体型維持のプレッシャーから摂食障害を患っている者は少なくないが、そのことを語ることは、弱さの露呈と見なされるゆえに、それを問題化する声は、業界内でも挙がっていないという。この論文は、そうした語りにくい問題に踏み込む一歩として有意義である。だが、本論文で扱われる一次資料の大半は筆者の体験談であり、摂食障害に陥る他のバレエダンサーの事例に関する資料が不足している。筆者自身の当事者語りの価値を示すためには、クラシックバレエ界を多様な人々が関わる一つの労働世界として捉え、いかなる人たちが摂食障害になるのかを分析的に示したい。 |
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キーワード1 | クラシックバレエ |
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キーワード2 | 摂食障害 |
キーワード3 | 痩せ概念 |
キーワード4 | |
キーワード5 |