学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2015年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 世代における大学観の比較―1980年代学生と現役学生から見る― |
内容 | 現在、日本は18歳人口の約半数は大学に入学する全入時代となった。時代背景が大きく変わるに伴い、大学生の大学に対する考え方、捉え方の意識も大きく変化しているのではないかと興味を抱いた。そこから社会背景や大学生調査を元に、各世代の大学生が大学をどのような場所として認識していた(いる)のかを探るべく、インタビュー調査を実施し、それぞれの世代の大学観を調べた上で比較検討をした。その結果、両世代共に、大学には学業に強い価値を見出しておらず、大学の授業は単位を修得するために出席する者が多い結果となった。また大学生を取り巻く環境・入学形態が大きく変化しても、学生は大学に経験や人脈のつながりを求めていたことが分かり、今と昔の学生は共通点が多い結果となった。これを受け、今後の大学での学習面における指導方法が高等教育の大きな課題であると筆者は考えた。学生が学業にも意味を見いだし、自ら学ぼうとする意識を持てるようになることを願うばかりである。 |
---|
講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が10名、10000字が1名の計11名であった。 今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。自主的な学修を行っていることは評価できるが、一方では、中途半端な状況で教員や大学院生およびラーニング・コモンズの教員への学習指導を受けにいっていることが課題として浮かびあがってきた。完全とはいえないながらも、ある程度自分で書き上げるあるいは推敲した原稿を提出して指導を受けるべきであろう。その意味で、今年の学生たちは中途半端な状態での指導を受ける頻度が例年に比べてかなり高かったことが残念であった。 |
---|
キーワード1 | 比較 |
---|---|
キーワード2 | インタビュー |
キーワード3 | 大学生 |
キーワード4 | 学生文化 |
キーワード5 | 学習 |