学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 轡田 竜蔵 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 若い女性のビジュアルコミュニケーションと自己表現 ―Instagramの利用に着目してー |
内容 | 本稿では、SNSの利用率が高い若い世代の中で、女性のSNS上での自己表現について分析した。その中でも、ビジュアルによるコミュニケーションを主とするインスタグラムに焦点を当て、表現したいことや演出している理想の自己像について、アカウントの観察及びインタビューを通して研究した。 調査の結果、投稿者の顔が写った写真かそれ以外のものを載せるのかという投稿内容の違いと、万人ウケを重視するか個性を重視するかという点で、表現方法に違いがあった。加えて、不自然に見える加工は避け、自然体な自己像を演出することが多くのユーザーに好まれていた。さらに、風景や物などの顔以外の写真を載せる意図として、ユーザーの好きなものやセンスを通して自分を表現したいためであることを発見した。 また、現代の若い女性はジェンダー規範に囚われずに気軽に投稿をしており、充実した日常などの演出を行なっている。それによって、それぞれの女性が理想とする自己像を、工夫が施されたビジュアル写真を利用してナチュラルに表現している様子が見受けられた。 |
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講評 | 本論文は、若い女性の自己表現のバリエーションについて、インスタグラムの投稿を中心に検討したものである。投稿内容の分析に加え、投稿者数名に対して別途インタビューを行い、投稿の意図について、当事者の率直な語りに基づく分析をした点がユニークである。インスタの表現に賭けられているのは、理想の女性像あるいは「なりたい自分」の姿だという点が明快に説明されている。筆者は、論文で扱った若い女性のインスタの表現の意図を、第三波フェミニズムの「ガーリーフォト」ブームの流れに位置付けつつも、「主張が強い人と思われたくない」という意図から、過度な加工を嫌い、自然さの表現を工夫する点において異なる、と指摘する。本論文の調査対象は、筆者周辺の女子大生が中心だが、サンプルサイズを増やし、職業や階層、地域の違いも含め、俯瞰的考察をしたらどうなるだろうか。 |
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キーワード1 | インスタグラム |
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キーワード2 | 女性 |
キーワード3 | 自己表現 |
キーワード4 | |
キーワード5 |