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日本の国際競争力の強化に向けて、帰国子女は「グローバル人材」として生きる可能性のあるものとして見られるようになったが、帰国子女の背景や能力は様々で全員が望まれる「グローバル人材」になるとは限らない。帰国子女の能力を活かすにはどのようなキャリア意識をもっているのかについて明らかにする必要があると考え、同志社国際出身の女性にインタビュー調査を行った。
結果、帰国子女は海外生活の中で語学力等の能力を身に付けていた。それらの能力は就職活動の中で評価され、仕事に活かしたいと考えていた。海外に住むことについては意見が分かれ、住みたいと考えている場合でも長期で住むことを希望していた。結婚を望む人が多く、出産後も働きたいと考えているが、家事の分担が前提となっていた。しかし、結婚を望む場合これらを実現するには男性が家事を負担できる働き方なのか、長期間海外に住むことが許されるのか等相手に左右される。そのため日本企業に勤める駐在員のようなグローバル人材になるには様々なハードルがある。グローバル人材の意味を幅広くとらえ、自身の望むライフスタイルに合わせて能力を活かす事ができる方法を探す事が必要であると考える。 |