学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 大学生の学修時間を規定する要因について―同志社大学社会学部教育文化学科を事例として― |
内容 | 現在、国は学修時間を学士課程教育改革の始点と位置付けており、学修時間の確保は重要な課題である。しかし、今の日本の大学生は、授業内学修時間は確保されているが、授業外学修時間は短いという特徴がある。さらに、授業外学修時間を阻害する要因を検討する先行研究はあるものの、数は多くない。そこで、筆者は学修時間を規定する要因を統計的研究で明らかにすることを目的とし、同志社大学社会学部教育文化学科1年生に質問紙調査を行った。結果、通常授業期間の学修時間は短いが課題期間の学修時間は通常授業期間より伸びることが明らかになり、単位取得のための最低限の学修を行う日本の大学生の実態を確認できた。また、授業外学修時間を規定する要因として、正の関係にあるのが「授業態度」、負の関係にあるのが「サークル(部活)」である可能性にも言及している。学修時間の確保は学習成果・人材育成に関わるものであり、今後も学修時間に関する研究は蓄積されるべきだと考える。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が10名、10000字が1名の計11名であった。 今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。自主的な学修を行っていることは評価できるが、一方では、中途半端な状況で教員や大学院生およびラーニング・コモンズの教員への学習指導を受けにいっていることが課題として浮かびあがってきた。完全とはいえないながらも、ある程度自分で書き上げるあるいは推敲した原稿を提出して指導を受けるべきであろう。その意味で、今年の学生たちは中途半端な状態での指導を受ける頻度が例年に比べてかなり高かったことが残念であった。 |
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キーワード1 | 高等教育 |
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キーワード2 | 学修時間 |
キーワード3 | 学士課程教育 |
キーワード4 | 質保証 |
キーワード5 | 質問紙調査 |