卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名WILLIAM ROBERT STEVENSON III 年度2023年度
タイトルThe Impact of Outdoor Education Activities on Students in Elementary Schools and Challenges for Teachers
内容 本研究の目的は、小学校で行われている野外教育、特に宿泊を伴う野外教育が、子どもにどのような影響を与えているのか、また小学校で宿泊を伴う野外教育を行う上での課題を明らかにすることである。1980年代後半より、野外教育は冒険教育と環境教育の統合であるという見方がなされ、自然環境や生物に対する知識・理解、他者との協調などの社会性、自己の健康や育成などの人間性の発達も網羅した、包括的な見方であると考えられる。平成29年に改訂された小学校学習指導要領では、前行の学習指導要領に引き続き、生きる力の育成や体験活動の重視が強調されており、その実現には野外教育が効果的なのではないかと考える。本研究では、小学5年生の児童46名、指導者側の立場として参加した事のある大学生16名からも活動に関するアンケート調査を実施した。この調査の結果、明確な結果を得ることはできなかったが、自然とのつながりを感じることや対人関係力、自立心など、学習指導要領が強調する生きる力の育成と、体験教育の重視という点に関連の深い記述が多く見られた。大学生に対する調査からは、野外教育を行う上での教員の課題が浮かび上がる結果となった。これから教員になる学生や今後の野外活動をよりよくしていくためにも、今回の調査で浮かび上がった課題を改善していくべきである。
講評 Studies show that Japanese children are spending less time in nature. This is not only a detriment to their mental and physical health, but it is also worrisome for the future of environmental sustainability. In this well-written study, Rio used participatory observation methodologies along with interviews to examine the impact of an overnight nature retreat on Japanese public-school children, concluding that there is much value in such activities.
キーワード1 outdoor education
キーワード2 elementary school
キーワード3 teacher
キーワード4 experiential activity
キーワード5 outdoor education activitiy