学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 藤本 昌代 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 建設業におけるAI導入―5社の建設会社の事例から― |
内容 | 建設業はさまざまな課題を抱える産業である。その解決策としてAIを導入している企業がある。しかしAIを働く場に導入することで新たな問題点や懸念すべき点が生まれることが先行研究からわかっている。そこで本稿では、なぜ建設業はAI導入を必要とするのか、という問いを設定し、AIを導入している5社のゼネコンにインタビュー調査を行った。その結果、熟練工の高齢化に伴う将来的な大量離職を見据えてAIを必要としていたことがわかった。AIで過去の事例やノウハウを詰め込んだデータベースを作成したり、今まで熟練工の経験によって行われていた判断等をAIに代替したりすることで課題解決を図ろうとしていた。しかし、実際にはAIはこれらの役割を果たせるほど成長していなかった。また、安全と品質が非常に重視される建設業では人の作業をすべてAIに任せることは難しい。では、なぜ現時点でAI導入が可能なのだろうか。それは、安全にかかわる作業にAIが導入されていないからである。安全や品質について考慮したうえで、AIの判断が直接工事現場の安全に影響しないよう慎重にAI導入が進められていることがわかった。 |
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講評 | 本稿は2021年度から取り組まれたAIを使う就業環境への調査対象の中から、建築業に注目したものである。調査では4社5回のインタビュー調査(オンライン4回、対面1回)を行っており、建築業界の働き方を詳細記述したものに仕上がっている。技術者育成過程、建設現場の分業体制、毎日更新される危険情報の共有、労働力不足対応、労働災害対応、技術者の高齢化による技術継承者不足によるデジタルデータ化、AIへの組み込みなど、多くの情報が整理され、説明されている。タイムリーなトピックスを実査し、膨大な情報を収集し、わかりやすく整理できている努力作である。 |
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キーワード1 | AI導入 |
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