学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 朝鮮幼稚園の現在と課題 ー京都朝鮮第二初級学校附属幼稚班を事例にー"" |
内容 | 在日朝鮮人の子どもたちが通う朝鮮学校は終戦後に誕生してから、日本社会の中で様々な「違い」を作られてきた歴史が事実としてある。しかし、歴史の中だけでなく現在においても差別と捉えられうる幼保無償化制度などが存在しているのである。朝鮮学校についての研究は存在しているがその多くが小学校、中学校に注目したものである。そこで、本論文では2019年から始まった幼保無償化制度を含めた制度からの排除の様子を調査し、注目されながらも実際にその様子について語られてこなかった朝鮮幼稚園について、フィールドワークやインタビューを実施することで具体的に調査を行った。 これらの調査から見えてきたのは、制度の非合理性から考えられる差別の事実。そのような立場にありながらも朝鮮幼稚園という在日朝鮮人として生きていく入り口となるための確立された質の教育の場、その環境への強い想いが存在していた。 "" |
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講評 | 朝鮮学校に関する実証研究は、板垣ゼミの調査も含め、近年進展しているが、幼稚班(幼稚園)についての実証研究はほとんどなかった。一方、昨今のいわゆる幼保無償化制度からの排除問題からしても、また初等教育前段階の導入教育としての位置づけからしても、朝鮮学校の幼稚班は重要な存在である。本論文は、そこに取り組んだもので、特に幼稚班の1日に密着して参与観察するなど、貴重な内容を含んでいる。考察が薄く、掘り下げも浅いが、それでも教員、保護者らの思いをしっかり聴き取り、問題の所在を明確にした点は評価したい。 |
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キーワード1 | 在日朝鮮人 学校附属 幼稚園"" |
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キーワード2 | 幼保無償化 制度"" |
キーワード3 | 民族教育 の実践 環境"" |
キーワード4 | |
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