学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 山梨県における子ども食堂の実践状況と可能性 |
内容 | 近年、日本全国において「子ども食堂」に関する活動は急速な広まりを見せている。しかしその研究は統計的な分析や活動が盛んな地域に限定されており、今後広めていくべき地域に根差したものはほとんど行われていない。そこで本稿では食堂運営者をはじめとした子ども食堂関係者へのインタビュー調査によって、それぞれが担う役割や活動の中で抱える課題を明らかにし、今後県内においてこの活動をさらに発展させていくための方策について検討することを目的とした。 調査の結果として、「子ども食堂」には運営者、子ども支援団体、行政などが関り、それぞれの役割を果たしていることが明らかとなった。そうした成果により同県においてもこの活動は広がりを見せてはいるが、一方で資金面や官民の連携など今後に向けた課題が残るのも事実である。そこでメディアやSNSを通しての活動の発信、補助へのアクセス、行政側の手続きに関する配慮などを通してこれらの困難を乗り越えていくことで、「子ども食堂」はさらなる広まりを見せると考えられる。 |
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講評 | この10年ほどのあいだに日本各地で「子ども食堂」と総称される地域の子ども向けの事業が拡大してきた。こうした試みではしばしば成功事例ばかり語られがちだが、本研究の興味深い点は、数字のうえで「低調」に見える山梨県を対象に据え、5つの子ども食堂、3つの団体に関わる実際の担い手の生の声を聴き、その現状と課題を把握しようとしたところにある。分析枠組がやや緩く、考察面での物足りなさもあるが、A.センのエンタイトルメント理論を手がかりに、補助の絶対的不足よりも、そのアクセスに問題があることを明らかにするなど、リアルな現状を解明した点に意義がある。 |
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キーワード1 | 子ども食堂 |
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キーワード2 | 山梨県 |
キーワード3 | 子どもの貧困 |
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