学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 轡田 竜蔵 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | テーマパークの働き方における諸問題―パフォーマティブ労働とキャリア展望― |
内容 | 本稿では、パフォーマンス感覚を伴う労働すなわち感情労働について、自身のテーマパークでの経験も踏まえながら記述している。TDLやUSJといった少数のテーマパークが、躍進を遂げた理由に従業員の存在があると考えている。そこで消費者評価が高い一種のビジネス戦略は、「働き手にとってどのような評価なのか」また「労働の面白さやキャリアを進めていく上で影響はあるのか」を問いとし、テーマパーク専門学校出身者と学生・フリーター層との価値観の違いを明確にすべく調査した。内容は、【感情労働は負担となっているのか】また、【テーマパークで働く人を養成する専門学校でのカリキュラムや、卒業後のキャリアプラン】などを調査した。結果として負担と捉えている人もいたが、多くの人が「演技が好き・得意だから入社した」ということが判明した。またテーマパーク専門学校生は、全員がテーマパーク業界に進学予定であった。ポスト・フォーディズム企業ならではの課題や金銭面・労働環境に対する不安視もありながら、テーマパーク業界に残る決断をしていることは、学生・フリーター層との大きな違いであることが考察できる。 |
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講評 | 本論文は、テーマパークでの働き方を特徴づける「パフォーマティブ労働」(アラン・ブライマンの概念)の問題を中心に、テーマパークの非正規従業員11名を対象にしたインタビュー調査から検討した。とりわけ、テーマパーク専門学校の教育や卒業生の世界観を描いているのが興味深い。パフォーマティブ労働は、感情労働の一種であり、体力的・精神的な負荷が大きいわりには収入が低い。また、その労働者は大半が非正規雇用であり、ごく一部しか正社員になれない。しかし、筆者の調査では、テーマパークで働く労働者の大半は仕事にやりがいや楽しさを感じていて、長期的なキャリアを描いている者もいるという。ただ、現時点でそうでも、10年後はどうであろうか。労働者側だけではなく、企業側がテーマパークでの人材育成やキャリア形成をどう捉えているのかについても掘り下げてみたい。 |
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キーワード1 | 感情労働 |
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キーワード2 | パフォーマティブ労働 |
キーワード3 | ポスト・フォーディズム |
キーワード4 | キャリア |
キーワード5 |