学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 韓国極右の絶えない「チニル(親日)」―極右Youtuberの主張から韓国極右を読み取る― |
内容 | 2023年現在、日帝の直接協力者であった親日派の生存者は数少ないが、韓国社会における親日は絶えず存続している。とりわけ2018年徴用工問題をめぐって日韓関係が悪化一辺倒を走った最中から、Youtubeというデジタルプラットフォームを用いた新たな親日勢力が浮上し始めた。新親日派とも呼ばれる彼らは、慰安婦強制動員や日帝の朝鮮植民地支配といった日韓間の歴史問題において、日本極右の主張を踏襲し自国である韓国に対する非難を行っている。朝鮮独立80年を目前にしている未だになぜ親日は絶えないのか。本稿はこうしたリサーチクエスチョンに基づき、現在旺盛に活動している新親日派のYoutuber3人を研究対象に、彼らの極右親日的な主張が盛り込まれているYoutube動画を視聴しながら新親日派の主張、思想形成の背景、視聴者との関係性に対して分析し、終局的には彼らを新親日派の道に歩ませた背景に対する考察を行った。そこから見えてきたのは、ニューライトのような政治的な目的達成のために自発的に親日を選択した部類の他にも、自らが感じる韓国社会の理不尽さで親日の道を決めた部類も存在しているということであった。 |
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講評 | 韓国で「親日」とは日本が好きという意味ではなく、もともとは日本の植民地支配への積極的協力者のことを指している。本研究は、かつての植民地支配の合理化を含め、日本を媒介に自国(韓国)批判をおこなう新たな動きを「新親日派」と呼び、その論理や受容の様相を明らかにしようとしたものである。その結果、個別論点を超えて、日米間の政治安保連帯重視と対日経済協力重視、極右愛国主義的性向と自国嫌悪性向という2軸を取り出すとともに、その主張と支持者のズレと重なりを分析した。インタビューなどができなかったのは惜しまれるが、入手しうる膨大なデータを整理して、難しい問題をクリアに論じたことは評価したい。 |
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キーワード1 | 新親日派 |
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キーワード2 | 極右Youtuber |
キーワード3 | 韓国ニューライト |
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