学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 立木 茂雄 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 営業職労働者の感情労働の問題 |
内容 | 本稿では感情労働に焦点を当て,その中でも特に営業職に従事する労働者の感情について調査・考察を行ったものである。現在日本では営業職に就職することを避ける大学生の声が広く聞かれ、また筆者がテレフォンアポインターとしてアルバイトをしていたと話すとほとんどの場合「クレームの対応が大変そう」という反応があった。ここで大変というのは忙しいという意味でなく、精神的に疲弊するという意味であり、テレフォンアポインターを含む営業職の職業全般にそういった意味でのネガティブなイメージが広まっている。 そこで、そういった負のイメージの是非を確かめるため営業職労働者に特有の感情労働の問題の有無と、その改善方法は何であるのかを筆者の経験と調査から考察を行った。本稿では、営業職労働者は労働者自身が積極的に顧客に接触し、好意的な反応を引き起こすことにより他の職種の感情労働とは区別され、そのことから営業職労働者に特有の感情労働の問題も、その改善方法も導かれると分かった。 |
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講評 | 佐藤さんは、営業職労働者に求められる感情労働とその問題点について研究しました。3回生の頃から感情労働に関するホックシールドの文献を緻密に読み込み、営業職に特有の感情労働の問題を独自に仮説化しました。コールセンターに勤めるテレフォンアポインターの感情労働に関するデータや、大手企業の営業職の働き方に関するデータを収集し、マニュアル通りの対応や業務の高速化が求められる圧力のなかで、感情管理の責任が労働者個人に負わされたり、結果が伴わない感情労働は無駄とされたり、企業と顧客との板挟みにより表出する感情と実際の感情に差異が生まれやすいことを手堅く明らかにしました。筆が早いようで、スピード感をもって執筆を進め、ゼミ生の中で最も早く原稿を完成させました。 |
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キーワード1 | 感情労働 |
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キーワード2 | 営業職 |
キーワード3 | 高速化 |
キーワード4 | 表層演技 |
キーワード5 | 深層演技 |