学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 立木 茂雄 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 登校回避感情と不登校行動の要因 ―『不登校現象の社会学』からの変化? |
内容 | 本稿では、不登校児童の人数が10年連続で増加し、コロナ禍で問題が再注目されている社会会問題の一つである不登校の問題について、その要因を明らかにすること、また、森田の『不登校現象の社会学』(森田1991)の調査時から現在にかけての変化について明らかにすることを目的として研究を行った。調査では、森田の研究をもとに、独立変数と従属変数設定し、68名の回答集めた。結果として、現代の不登校問題でも「登校回避感情を示す出席生徒」のようなグレイゾーンの存在に着目する重要性があることが明らかになり、また、登校回避感情や不登校行動の要因の結果から、森田の研究をさらに補強できた。そして、学校に対する義務感のゆらぎの変化をはじめとした知見や学校に関連するポジティブな感情の経験の有無と不登校現象との関係を新たに明らかにすることができた。一方で本稿では、いじめと不登校現象の関係を明らかにできなかったというような不十分な点もあり、今後の研究で、いじめと不登校現象との関係には、森田の調査時点からどのような変化があるのかについて、新たな知見が発見されることが期待された。 |
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講評 | 浅野さんは、森田洋司(1991)の『「不登校」現象の社会学』の現代版として不登校行動について研究しました。中学生時の経験について回顧式で尋ねる調査票を作成し、他のゼミ生の助太刀も得つつ回答データを集めました。分析の結果、現代でも「登校回避感情をもつ出席生徒」が最も高い割合で存在しており、この傾向は森田(1991)の時代から一貫していることを明らかにしました。また、単に先行研究をなぞって登校を忌避させるようなマイナス要因を検討するだけでなく、登校を促進するようなプラス要因も分析し、オリジナリティを出すことができました。 |
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キーワード1 | 登校回避感情 |
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キーワード2 | 不登校現象 |
キーワード3 | 不登校行動 |
キーワード4 | |
キーワード5 |