卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名木原 活信 年度2008年度
タイトル要保護児童施策のための里親制度と入所施設養護 -施設養護のこれからの役割とは-
内容 本論文では児童養護施設と里親制度の協働関係について考察を行った.
まず序章で要保護児童の現状と児童養護施設(以下施設)を中心に取り上げる理由について述べた.1章では,施設養護論議の焦点の変化と,求められた役割の変遷について年代ごとに整理し考察した.2章では,日本の里親制度の特徴,課題点等についてまとめた.普及率の低さと付随する先入観や,里親の動機と児童のニーズについて言及した.3章では,施設と里親制度の関係の希薄さを指摘した上で,里親委託と施設の目指すべき協同関係と施設の役割を考察した.施設を要保護児童施策における中核機関と位置づけるための再評価の必要性を述べ,二者択一的な関係ではなく協働関係を構築していくことで,多用な要保護児童のニーズとケアの実現を目指すことを述べた.終章ではまとめとして関連する諸制度も含め、複合的かつ包括的な社会的養護体制を構築していくための展望を述べた.
講評 卒論のテーマ設定は、各自の自由に任せてあるので、それなりに自分自身の関心課題がかなり反映されているものと思われる。福祉領域のなかでも児童から高齢者、精神保健、病の課題、そして死の課題と広がりがあるものであった。現代という時代を反映してか、夫婦、離婚問題、ひきこもり問題、日本在住の外国人の子供と多文化などの新しいテーマもあったが、古くてなお未だ客観的な答えのない「生老病死」という課題に集約される。
キーワード1 児童養護施設
キーワード2 里親制度
キーワード3 協働関係
キーワード4
キーワード5