卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名黒木 保博 年度2008年度
タイトルこれからの子育て支援 -すべての子育て家庭への平等をめざして-
内容  児童養護施設での社会福祉士実習から、子どもの機会格差について疑問を抱き、本論文のテーマとした。本論文の目的は、「親の就労・経済状況などによって、子どもの機会格差がないように社会が責任を果たすべきであるが、現状はその責任が果たされているのかどうか、制度の充実度を見ながら判断し、もしそうであるならば、子どもの機会格差をなくすためにはどのような子育て支援が必要であるか」というものである。また筆者は、「子育て支援は、子どもの最善の利益が保障されて行われるべきものである」と考えている。
本論文では、子育て支援の定義や、時代の流れとともに変化した「子ども観」に触れ、少子化の推移・要因・影響を分析し、各少子化対策施策の理念と実績、各企業のワーク・ライフ・バランスについて触れ、休業制度・金銭給付・保育所など人的サービスの現状把握をした上で、子どもの機会格差がないような子育て支援とは何かについて考察した。
講評 1、今年も各人の執筆「動機」は、各自の社会福祉実習やボランティア活動、クラブ活動からの「経験事実」であり、その意味では内容に関してはなかなか説得力があった。
2、評価としては二極化した。この差はどれだけ早めに卒業論文作成に取りかかったかという時間的かつどれだけ作成に熱意を持って取り組んだかによると思われる。とりわけ、論題内容を十分に検討して明確化し、資料収集をやり始めた人と、テーマが漠然としたまま書き始めた人との差があったと思われる。
3、文献収集法については、今年度も主に廣野TAにお願いしたが、集めた文献・資料活用についは個人差があったものの、全般的にはよくできていた。
4、卒業論文論題として掲げた各自の問題性・課題については、自分の「思い」と「証し」が表現できていた。
5,単なる問題指摘だけにとどまらず、課題点を明らかにして、その解決方法、改善方法等をぜひ書き込むようにとの要請に応えた人と応えられなかった人(そこまで書ききれなかった)がいたのは残念だった。
キーワード1 子育て支援
キーワード2 子どもの最善の利益
キーワード3 機会格差
キーワード4
キーワード5