学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 少年法改正について ~少年法の歴史・近年の非行の現状をもとに考える~ |
内容 | 近年少年法が大きく変わっている. 2007年の改正では,触法少年の事件に対して警察は調査権を持つことを認め,少年院に収容できる年齢を14歳以上からおおむね12歳以上に引き下げることとし,11歳の小学生でも少年院に入る可能性もあることとなった. こういった厳罰化は,少年犯罪が凶悪化・増加していると叫ばれているからであるが,何をもって少年犯罪が多発し,凶悪化しているといっているのかは疑問である.近年の急速かつ大幅な少年法の改正,少年法を取り巻く状況は,深く憂慮すべきことであり,少年非行を論じる上で,今ではこの改正少年法の問題は避けて通れない問題であるととらえ,厳罰化の問題点,少年法の問題に対する解決策を論じる.まず,なぜ少年は保護されるのか,少年法の本来の理念を見ていきたい.また,近年の少年非行の現状を明らかにし,少年法改正の主な理由である増加,凶悪化,低年齢化についてデータをもとに考察したい.さらに,少年法誕生の歴史から,現在までの法改正の一連の経緯について追いかけ,少年法改正の問題を把握する.また,少年法に足りない被害者の視点についても言及し,浮かび上がる厳罰化の問題点,少年法の問題に対する解決策を論じる. |
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講評 | 1、今年も各人の執筆「動機」は、各自の社会福祉実習やボランティア活動、クラブ活動からの「経験事実」であり、その意味では内容に関してはなかなか説得力があった。 2、評価としては二極化した。この差はどれだけ早めに卒業論文作成に取りかかったかという時間的かつどれだけ作成に熱意を持って取り組んだかによると思われる。とりわけ、論題内容を十分に検討して明確化し、資料収集をやり始めた人と、テーマが漠然としたまま書き始めた人との差があったと思われる。 3、文献収集法については、今年度も主に廣野TAにお願いしたが、集めた文献・資料活用についは個人差があったものの、全般的にはよくできていた。 4、卒業論文論題として掲げた各自の問題性・課題については、自分の「思い」と「証し」が表現できていた。 5,単なる問題指摘だけにとどまらず、課題点を明らかにして、その解決方法、改善方法等をぜひ書き込むようにとの要請に応えた人と応えられなかった人(そこまで書ききれなかった)がいたのは残念だった。 |
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キーワード1 | 少年非行 |
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キーワード2 | 少年法改正 |
キーワード3 | 厳罰化 |
キーワード4 | |
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