卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2008年度
タイトル現代日本に於ける地域コミュニティの再構築とその方法論
内容  日本の、特に都市部において近所づきあい・地域力が失われたと言われて久しい。排他的な個人主義の台頭、経済利益至上主義の氾濫、閉塞的で先の見えない未来など原因といえそうなファクターは枚挙に暇がない。また結果として表出していると考えられる高齢者の孤独死や最早当たり前とも言えそうなほど一般化した核家族化、ニート問題、モンスターペアレントなどなど。現代日本の地域力は理想的な地域福祉を発揮し得るものであるとは言い難いのではないか。このような問題意識を土台とし、理想的と考えられる地域福祉を実践する上でコミュニティの在り方の推移を辿り、再構築を図ることが不可欠であるように感じる。そのために江戸時代から遡り、明治・大正・昭和・平成とコミュニティの変遷と、そこに関わる人々を研究し、ヒントをつかめたらと考える。ここでのコミュニティとは“五人組”や“村八分”といった国から与えられた「政治的コミュニティ」はもちろんのこと、よりミクロな“近所付き合い”や“互助機能”を持った自治体としてのコミュニティを「地域コミュニティ」と定義し、仔細に扱っていく。
講評  19名全員が無事、卒業論文を提出しました。福祉実習の経験やボランティア体験などを契機にテーマを選んだ学生が多かったようです。分野的には児童・障害関連から、医療、地域、高齢と広範囲にわたり、内容は「虐待」「負の世代間連鎖」「孤独死」といった反福祉状況への対応について論じたものもあれば、QOLの向上を考えて、施設養護や里親制度の意義を考えるもの、また家族支援について論じたものなど、多様な問題意識からの展開がありました。
キーワード1 地域福祉
キーワード2 協働
キーワード3 コミュニティ施策
キーワード4
キーワード5