学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 現代家族におけるコミュニケーションの諸問題 |
内容 | 『私は、現代人が失いかけているのは「話し合い」などではなくて、むしろ「黙りあい」だと思っている。』これは寺山修二の言葉である。 コミュニケーションが成り立つために――家族内で人々が健全なアイデンティティを確立していくために必要なものはなんだろうか。それは言語に限定されない。 「アダルトチルドレン」と呼ばれる現代特有なアイデンティティを表す言葉を例にあげ、コミュニケーションが成り立つとはどういうことかを考えた。1980年代~1990年代にさまざまなメディアで語られ、意味をもった「アダルトチルドレン」という虚像もまた、2000年代の今「沈黙」のさなかにあるのかもしれない。 さらに「星の王子さま」と「聖書」にみる「ことば」の意味論を考察し、真に人間がコミュニケートするということはどういうことかを考えた。 |
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講評 | 今年は、福祉領域のなかでも、差別問題にかかわる原理的課題、海外の福祉教育という国際的な視座をもった課題、ターミナルケアにかかわる死の課題、児童、障害、高齢者、精神保健、病の課題、とかなり広がりがあるものでした。古くて未だ客観的な答えのない「生老病死」という本質的な課題に集約されるように思います。具体的には、少年非行、学校という児童の成長発達のための生きるという「生」の課題、がん等の「病」のケアの課題、認知症、施設入所のお年寄りのケアという「老」いの課題、そして在宅ホスピスのケアという「死」という問題です。こうした「生老病死」という課題を皆さんのような若い新鮮な視点で直視しつつ、それを抽象的な議論ではなく、福祉ケアという視点と社会的問題として関連づけ、それぞれがひきつけて必死でとらえていたように思います。それを他人事ではなく、自分自身の問題として取り組む姿勢が見られ、そのことは感銘を受けました。なかには、論理構成においても、学部の卒業論文でありながらも、大学院の修士論文顔負けの本格的な議論を正面から格闘して論理的にも展開しているものもあり、まことにたのもしい限りでした。 |
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キーワード1 | 家族 |
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キーワード2 | コミュニケーション |
キーワード3 | 星の王子さま |
キーワード4 | 聖書 |
キーワード5 |