学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 認知症高齢者と家族が地域で暮らすための望ましい支援についての一考察―認知症高齢者の記憶低下が及ぼすストレス― |
内容 | 日本において認知症の患者数は年々増加し、今では85歳以上の高齢者の4人に1人が認知症患者だとされている。それに伴い、認知症高齢者を在宅で介護する家族も増えている。しかし、認知症の記憶低下という症状は家族関係の相互性を失わせ、従来の家族関係の認識のままではうまく関係が築けないことがある。記憶低下という症状が、認知症高齢者及び家族の双方にストレスを与えており、このような状況で家族介護をするのは無理があるのではないかと考えた。そこで、地域で家族介護をしたいというニーズに応えるためには両者のストレスを軽減させるような「なじみの場」や「世話の支援」を提供できる地域を構築することが必要だと考える。そのためには、認知症に対する理解や知識をもち、継続的にかつ積極的に家族に関わっていく地域を構築していくことが必要なのではないかと結論づけた。 |
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講評 | 今年は、福祉領域のなかでも、差別問題にかかわる原理的課題、海外の福祉教育という国際的な視座をもった課題、ターミナルケアにかかわる死の課題、児童、障害、高齢者、精神保健、病の課題、とかなり広がりがあるものでした。古くて未だ客観的な答えのない「生老病死」という本質的な課題に集約されるように思います。具体的には、少年非行、学校という児童の成長発達のための生きるという「生」の課題、がん等の「病」のケアの課題、認知症、施設入所のお年寄りのケアという「老」いの課題、そして在宅ホスピスのケアという「死」という問題です。こうした「生老病死」という課題を皆さんのような若い新鮮な視点で直視しつつ、それを抽象的な議論ではなく、福祉ケアという視点と社会的問題として関連づけ、それぞれがひきつけて必死でとらえていたように思います。それを他人事ではなく、自分自身の問題として取り組む姿勢が見られ、そのことは感銘を受けました。なかには、論理構成においても、学部の卒業論文でありながらも、大学院の修士論文顔負けの本格的な議論を正面から格闘して論理的にも展開しているものもあり、まことにたのもしい限りでした。 |
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キーワード1 | 認知症 |
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キーワード2 | 記憶低下 |
キーワード3 | ストレス |
キーワード4 | |
キーワード5 |