学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 医療ソーシャルワーカーが病院内で他職種と連携する必要性―医療ソーシャルワーカーが担う今後の役割とは― |
内容 | 現在、医療制度改革の進展や介護保険の導入、患者・家族の生活課題の多様化や深刻化によって、医療ソーシャルワーカーの必要性は高まっている。しかし、医療ソーシャルワーカーは医療現場における唯一の福祉職という立場から、医療職とは患者を見る視点が異なり、患者が期待する支援が実現出来ないことがある。「生活者」である患者に対して医療職と同じ目標を共有することで、支援が円滑に進む場合があることが分かった。医療ソーシャルワーカーは、病院内においてもコーディネーター役として他職種に働きかけることが求められる。また、視点や立場の差異を連携が取りにくい要因として留めるのではなく、その差異こそが患者への支援を重層的なものに成し得ているのだと新たに発見が出来た。病院においては他職種も唯一の職種として働いているため、医療ソーシャルワーカーは他職種の意見を積極的に取り入れ、患者の最大の利益に結びつけることが重要であろう。 |
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講評 | 今年は、福祉領域のなかでも、差別問題にかかわる原理的課題、海外の福祉教育という国際的な視座をもった課題、ターミナルケアにかかわる死の課題、児童、障害、高齢者、精神保健、病の課題、とかなり広がりがあるものでした。古くて未だ客観的な答えのない「生老病死」という本質的な課題に集約されるように思います。具体的には、少年非行、学校という児童の成長発達のための生きるという「生」の課題、がん等の「病」のケアの課題、認知症、施設入所のお年寄りのケアという「老」いの課題、そして在宅ホスピスのケアという「死」という問題です。こうした「生老病死」という課題を皆さんのような若い新鮮な視点で直視しつつ、それを抽象的な議論ではなく、福祉ケアという視点と社会的問題として関連づけ、それぞれがひきつけて必死でとらえていたように思います。それを他人事ではなく、自分自身の問題として取り組む姿勢が見られ、そのことは感銘を受けました。なかには、論理構成においても、学部の卒業論文でありながらも、大学院の修士論文顔負けの本格的な議論を正面から格闘して論理的にも展開しているものもあり、まことにたのもしい限りでした。 |
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キーワード1 | 共通の目標 |
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キーワード2 | 生活者としての患者 |
キーワード3 | 最大の利益 |
キーワード4 | |
キーワード5 |