学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 知的障害のある生徒に対する高等学校での育成学級設置についての一考察 |
内容 | 本論文は、小・中学校において育成学級に在籍していた知的障害のある児童・生徒が、高等学校でも同じような環境で学んでいくという選択肢を十分に与えられていない現状に焦点を当てる。そして、高校育成学級設置の必要性と設置に向けての課題について、中学校育成学級を担当している教師や中学校育成学級へ通っている子どもを持つ保護者へのアンケートなどをもとに考察した。 小・中学校で育成学級に在籍している知的障害のある生徒の多くは、中学校卒業後、総合支援学校の高等部や高等養護学校に進学する。育成学級という小・中学校時代と同じような環境で就学したいというニーズを持っていたとしても、高校には育成学級がほとんど存在しないからである。しかしながら、障害のない生徒との人間関係を育成し、社会性を養成するために、高校の育成学級は有効であるという意見は多い。このような現状を受け、高校での育成学級設置の必要性について論じた。 |
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講評 | 今年は、福祉領域のなかでも、差別問題にかかわる原理的課題、海外の福祉教育という国際的な視座をもった課題、ターミナルケアにかかわる死の課題、児童、障害、高齢者、精神保健、病の課題、とかなり広がりがあるものでした。古くて未だ客観的な答えのない「生老病死」という本質的な課題に集約されるように思います。具体的には、少年非行、学校という児童の成長発達のための生きるという「生」の課題、がん等の「病」のケアの課題、認知症、施設入所のお年寄りのケアという「老」いの課題、そして在宅ホスピスのケアという「死」という問題です。こうした「生老病死」という課題を皆さんのような若い新鮮な視点で直視しつつ、それを抽象的な議論ではなく、福祉ケアという視点と社会的問題として関連づけ、それぞれがひきつけて必死でとらえていたように思います。それを他人事ではなく、自分自身の問題として取り組む姿勢が見られ、そのことは感銘を受けました。なかには、論理構成においても、学部の卒業論文でありながらも、大学院の修士論文顔負けの本格的な議論を正面から格闘して論理的にも展開しているものもあり、まことにたのもしい限りでした。 |
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キーワード1 | 知的障害 |
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キーワード2 | 高校 |
キーワード3 | 育成学級 |
キーワード4 | |
キーワード5 |