学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2009年度
タイトル	格差社会からみえる野宿者支援――彩り豊かな生活を目指して――

内容

本稿は、格差社会の動向を踏まえつつ、これからの野宿者及び野宿者支援のあり方を具体的に明確にしている。現在の野宿者の状況や社会保障などを述べ、生活の希望の再建において、理想と現実のギャップをなくし、格差社会と闘う姿を論じながら、よりよい野宿者支援をつくり出すためにどのような工夫をしていけばよいのかを社会的弱者の視点で述べきた。人が生きていくためには必ず、個人や社会と繋がっている。そして、野宿者にとって、それらがどれだけ重要であるかを論究している。野宿を脱出し、地域で様々な人に出会い、価値観を共有し、自分の幸せを見つけ、自分の納得のいく人生を設計できるように援助することこそが、自立支援の意味である。人生をより豊かにするような彩りのある生活ができる見込みを持てる野宿者支援の在り方を考えた。また、本稿は、野宿者だけでなく、すべての人々が、毎日を充実した輝ける人生を送るための人間力などについても考察している。

講評	格差社会といわれて久しい状況のなかで、増え続ける野宿者の支援について論じたものである。改めて格差の問題に向き合いつつ、野宿者の支援の現状と課題についての考察は、人や社会とのつながりのなかで成り立つ自立支援のあり方への再考を迫る。

キーワード1	格差社会
キーワード2	野宿者支援
キーワード3	人生論
キーワード4
キーワード5