学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 吉田 亮 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 1930年代~1940年代のスウィング・ジャズおける人種統合 ―グッドマン・バンドを事例として― |
内容 | 本稿では、音楽における人種統合について1930年代~1940年代に大衆化したスウィングを対象にして研究を行った。先行研究では、人種分離が行われていた1940年代のアメリカ社会でスウィングが音楽における人種統合を先駆的に行ったことが明らかになっている。しかし、スウィングという大きな視点から分析しており、人種統合を実現したミュージシャン個人の動機や経緯については不十分である。そこで、本稿ではスウィングの代表的存在とされたベニー・グッドマンを取り扱い、混合バンドを成功させた経緯について分析した。音楽プロデューサーのジョン・ハモンドが混合バンド実現に関与していると考えられるので、グッドマンとハモンドの関係から考察を行った。第一章では、スウィングとアメリカ社会の人種問題について、第二章ではグッドマンとグッドマン・バンドの活動について説明を行う。第三章では、グッドマンが混合バンドを成功させた経緯について分析していく。 |
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講評 | アフリカ系アメリカ人史における「人種統合」の従来の意味合いに対して挑戦するものである。1954年のブラウン判決より以前に音楽界(スウィング)でどのように人種統合の「混合バンド」が進められていったについて、その担い手であるベニー・グッドマンとジョン・ハモンドの言動に着目し、雑誌Down Beatの記事分析によって「人種統合」の文化的(芸術的)な意義をも明らかにしたことは貢献である。 |
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キーワード1 | 人種統合 |
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キーワード2 | スウィング・ジャズ |
キーワード3 | ビッグバンド |
キーワード4 | アフリカ系アメリカ人 |
キーワード5 | ベニー・グッドマン |