卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名木原 活信 年度2010年度
タイトル知的障害特別支援学校における就労支援のあり方について
内容 特別支援学校における教育活動は,生徒の多様な障害により,通常の学校よりも自由に,また学校や教師の裁量で行われる場であるといえる.そんな特別支援学校での指導や教育内容について学習指導要領などではどのように規定されているか,現在すすめられている計画やその計画作成の問題点についても検討した.特別支援学校での指導やその中で生活していた生徒の様子について,実際に特別支援学校を卒業した保護者へインタビューを行うことで,より具体的な実態を知ることができた.また,卒業後に福祉機関を利用する生徒がほとんどである現状において,国の進める早期から「働く」ことへの関心を高めるような方針や,「就労」に重きを置いた高等部での学習が果たして適切であるのか,という問題意識から,離職率の問題,教育年限の延長といった観点から検証した.教育,福祉の先進国と呼ばれるフィンランドとスウェーデンの教育制度のあり方との比較検討も行い,今後の特別支援学校での進路指導のあり方について考えた.
講評 知的障害特別支援学校における就労支援のあり方について、学習指導要領を含め、保護者へのインタヴュー、そして先進諸国の事例検討などを踏まえて、論稿をすすめることができたことは評価できる。何より自分自身の関心を主題にぶつけられたことがよかったと思われる。とりくむ時間の制約もあって、もう少し丁寧に議論ができればなおよかったと思われるが、今後の実践のなかでそれらの課題が活かされることを願う。
キーワード1 特別支援学校
キーワード2 就労支援
キーワード3 教育年限の延長
キーワード4
キーワード5