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私は某児童養護施設への実習を機に、施設児童たちの“進路選択”というものについて強く関心を持つようになった。本来“進路選択”というものは、個人の意思によって自由に行われるべきものである。だが、現実には家庭の事情や周囲の環境によってその自由は制限され、個人の意志だけでは自由に“進路選択”が行えないというのが現状である。
もちろん、進路決定をしたからといって、誰しもがその目標を達成できるとは限らない。失敗する場合もある。私は何も、その選んだ進路の結果まで保障しろということを言っているのではない。機会の平等くらいは保障されるべきではないかと言っているのである。正直なことを言えば、今の世の中では、それすら完全に保障することは不可能かもしれないが、少しでも平等になるよう、努力され続けることは必要なのではないだろうか。
今回、私はそういった意識が広がることを目的とし、自分なりに自由な“進路選択”を妨げる制限要因を分析し、最後にはそれに対する解決方法も1つ提示してみた。最後の解決方法というのは、自分自身が身近にできることということを意識して考えたオリジナルの案である。それゆえ、まだまだ至らぬ点も多いが、これがきっかけとなり、より有効な案が生まれてくれれば幸いだと考えている。
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