学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 年代別にみる高齢者像-1970,1990,2000年代の高齢者像を比較して― |
内容 | 平成22年度版高齢社会白書によると,我が国の65歳以上の高齢者人口は過去最高の2,958万人である.諸外国と比較して,日本は経験したことがない高齢社会を迎えているが,老いについて語られることは少なく,アンチエイジングの台頭のように若さを維持することが取り上げられている.「老い」や高齢者の存在は社会でどのように受け入れられているのだろうか.そこで高齢化社会の始まりである1970年代,高齢社会となった1990年代,そして2000年代を区切りとし,文献調査を行った結果,日本における高齢者像は,家族や社会全体で扶養されるか弱い「旧来の画一的な高齢者像」から,徐々に活動的で自立し,主体性を持った存在へと変化していったこと,その中でも法制度や家族関係等で豊かな生活を送る高齢者が増えた裏で,家族や社会全体で扶養されるか弱い「旧来の画一的な高齢者像」がいることを忘れてはならないこと,高齢者に限らず,自らの老いを受け入れ,自分の人生を見つめなおすことも必要であることが判明した. |
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講評 | 老いの社会政策や高齢者福祉論の以前にある問いとしての「老い」そのもののもつ意味について深く関心をもち、年代別にみる高齢者像である1970,1990,2000年代の日本の高齢者像を比較して、それを明らかにしようとしたユニークな論文となった。もう少し、ボヴァワール、などの思想的な先行研究を理解してすすめていけば、論点が広がりができたように思いますが、これは今後の課題としてください。 |
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キーワード1 | 高齢者像 |
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キーワード2 | 家族形態 |
キーワード3 | 医療・介護制度 |
キーワード4 | 年代別 |
キーワード5 | 老い |