学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 東北地方の地域特有オノマトペの形成 ー標準語からの変化やそれら独自の発達についての考察ー |
内容 | 本研究の目的は、東北地方特有のオノマトペに注目してそれらを標準語と比較した場合に標準語のどのオノマトペから変化したものなのか、または全く特有のものなのかについて分類・考察していくことである。『東北方言オノマトペ用例集』(竹田 2012) に記載されているオノマトペを、標準語オノマトペに ① 形が似ておりほぼ同じ意味があるもの、② 似たような形がないがほぼ同じ意味があるもの、③ 似たような形はあるが意味が全く異なるもの、④ 似たような形がなく同じ意味を持つ標準語オノマトペがないもの、の4種に分類した。その結果、② に分類されるものが多いことから、方言オノマトペは標準語オノマトペから変化を遂げたというよりも、その地で生まれて独自に発達していったということが明らかになった。東北地方では曖昧な意味を持つものやかなり限定した場面でのみ用いられるものが多く、時間や頻度を表す際にもオノマトペを用いるということが明らかになった。 |
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講評 | 私が指導する論文は、心理学の領域に限っているが、内容は、基本的には、学生本人の興味関心にゆだねているので、今年度もさまざまなテーマで各自が論文作成に取り組んだ。3回生のゼミから同じテーマで研究を深めた人がいる一方で、グループ研究でおこなったテーマとはかなり異なる内容に挑戦した受講生も、少なからずいた。10,000字の制限がある卒研については、本人が調査をすることなく、その領域での先行研究の論文10本以上をレビューするとともに、今後のその研究領域での展望を見据えたものを執筆することを課題とした。また、20,000字の卒論では、複数の心理学的な調査をおこない、その結果を考察することを課題とした。ゼミ全体では、16本の論文が提出されたが、今年度は、面白みのある視点が備わったものが多かった。なかには、査読付きの論文として投稿しても、学術誌に立派に掲載されるレベルのものもあった。全体としてのレベルは高かった。 |
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キーワード1 | オノマトペ |
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キーワード2 | 方言 |
キーワード3 | 標準語 |
キーワード4 | 東北地方 |
キーワード5 |