学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 大学生における親子関係および親の養育態度の認知と性格特性に |
内容 | 本研究は、親子関係または親の養育態度の認知と性格特性の関係について検討した。調査Ⅰでは同志社大学生225名を対象にポジティブあるいはネガティブな性格志向と親との包括的な関係について質問紙調査を実施した。ピアソンの相関係数を用いて分析した結果、親子関係が良好である場合は性格特性の中の社会的外向性と、良好でない場合は自己顕示欲と弱い相関が認められた。調査Ⅱでは同大学生131名を対象に質問紙調査を行い、親の養育態度の認知を受容―拒否、自律―統制に細分化し、それらと社会的外向性・自己顕示欲との関連について検討した。ピアソンの相関係数を用いて分析した結果、親の養育を受容的あるいは拒否的と認知している場合にのみ社会的外向性、自己顕示欲共に弱い相関がみられた。親との関係が良好でない人や親の養育を不満としている人の自由記述から、養育における自律性の取り入れ方を考慮する必要性も示唆された。 |
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講評 | 私が指導する論文は、心理学の領域に限っているが、内容は、基本的には、学生本人の興味関心にゆだねているので、今年度もさまざまなテーマで各自が論文作成に取り組んだ。3回生のゼミから同じテーマで研究を深めた人がいる一方で、グループ研究でおこなったテーマとはかなり異なる内容に挑戦した受講生も、少なからずいた。10,000字の制限がある卒研については、本人が調査をすることなく、その領域での先行研究の論文10本以上をレビューするとともに、今後のその研究領域での展望を見据えたものを執筆することを課題とした。また、20,000字の卒論では、複数の心理学的な調査をおこない、その結果を考察することを課題とした。ゼミ全体では、16本の論文が提出されたが、今年度は、面白みのある視点が備わったものが多かった。なかには、査読付きの論文として投稿しても、学術誌に立派に掲載されるレベルのものもあった。全体としてのレベルは高かった。 |
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キーワード1 | 親子関係 |
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キーワード2 | 養育態度 |
キーワード3 | 性格特性 |
キーワード4 | 社会的外向性 |
キーワード5 | 自己顕示欲 |