学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 教師の働きかけが中学生に与える影響―大学生と中学生を対象とした質問紙調査結果からの検討― |
内容 | 本研究は、教師の働きかけが中学生に与える影響を検討し、これからの教師の在り方を考察するために行われた。調査Ⅰでは大学生178名を対象に、教師の印象を形成する性質や場面ごとの関わり方を検討し、優しさと厳しさを兼ね備えた教師が良い印象を形成すると示された。調査Ⅱでは大学生103名を対象に、教師の働きかけが中学生当時から現在まで与える影響を検討した。教師の対応は、生徒の現在の考え方や生き方に影響を与えており、マイナスの影響も反面教師として役立っていることが示された。調査Ⅲでは中学生64名を対象に、現在の中学生が、教師のどのような働きかけからプラスの影響を受けるのか検討した。大学生と比べて勉強面からの影響が大きく、授業や教え方の工夫がプラスの影響を与えることが示された。大学生と中学生で教師からの影響の認識に差がみられたが、生徒に寄り添うことは、いつの時代の教師にとっても大切なことであると考えられる |
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講評 | 私が指導する論文は、心理学の領域に限っているが、内容は、基本的には、学生本人の興味関心にゆだねているので、今年度もさまざまなテーマで各自が論文作成に取り組んだ。3回生のゼミから同じテーマで研究を深めた人がいる一方で、グループ研究でおこなったテーマとはかなり異なる内容に挑戦した受講生も、少なからずいた。10,000字の制限がある卒研については、本人が調査をすることなく、その領域での先行研究の論文10本以上をレビューするとともに、今後のその研究領域での展望を見据えたものを執筆することを課題とした。また、20,000字の卒論では、複数の心理学的な調査をおこない、その結果を考察することを課題とした。ゼミ全体では、16本の論文提出されたが、今年度は、面白みのある視点が備わったものが多かった。なかには、査読付きの論文として投稿しても、学術誌に立派に掲載されるレベルのものもあった。全体としてのレベルは高かった。 |
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キーワード1 | 教師 |
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キーワード2 | 中学生 |
キーワード3 | 影響力 |
キーワード4 | 教師認知 |
キーワード5 | 成長段階での差異 |