学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2012年度 |
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タイトル | 在日コリアン高齢者の暮らしの現状と課題 ―東九条の高齢者支援の輪をどのように広めていくか― |
内容 | 京都市の南に位置する東九条地域は京都市最大の在日コリアンの集住地域である.近年,一世・二世が高齢化を迎えており,人口の高齢化が目立つのに加え,高齢者の単身世帯の増加が顕著だ.無年金者や生活保護を受給している高齢者が非常に多く,保険料を支払えないために,介護サービスからもれてしまう人もいる.彼らは,他民族でありながらも,いわゆる「オールドカマ―」と言われ,日本での生活が長い.そのため,日本の文化や習慣に馴染んでいる部分が多い.つまり,彼らは,文化や習慣への配慮に特化した専門的な支援以上に,日本語の読み書きができない,体が不自由であるため家のことが十分にできないといった,日常生活での支援を必要としている.同胞民族だけで支えていくのには人数的に限界があり,今後日本人が彼らの生活史を知った上で,支援をしていくことが急務であると結論付けた. |
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講評 | 東九条地域は京都市最大の在日コリアンであるがそこの集住地域の高齢化に焦点をあて、従来型の差別糾弾的な議論に終始するのではなく、いわゆる「オールドカマ―」の新たな生活および福祉問題について議論を展開した点は新鮮であり、高く評価できるものである。オールドカマーの生活福祉問題に対して、これまでの同胞による支えに加えて、当事者のおかれた生活史を理解した支援が課題になることを論拠した点も特徴的である。彼女の問題意識から在日問題を十分に理解しようとする視点は新鮮であり、これによって社会問題、差別の問題への理解も深まったように思えた。今後さらにこれらの問題を福祉職として応用させてもらいたい。持ち前の不思議な力を存分に発揮してね。がんばれ。 |
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キーワード1 | 在日コリアン |
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キーワード2 | 東九条 |
キーワード3 | 高齢者 |
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