学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2012年度 |
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タイトル | 男性介護者の現在 |
内容 | 介護はこれまで, 性別役割分業に基づいて女性である妻や子ども(嫁や娘)がその中心を担ってきた. しかし, 核家族化などによって, 育児や介護に男性の参加を求める声も大きくなりつつある. 女性の要介護者を男性が介護することも考えられ, 今後における男性家族介護者の増大は予測できるだろう. 本論文では, 第一章で男性介護者の登場の背景や男性介護者数の推移, 男性介護者に関する先行研究について述べ, 第二章では男性に特有の行動様式について考察する. これは男性介護者が, 伝統的な男性規範などによって行動や考え方が縛られることで, 他者との関係性や親密性を構築して維持することが困難な状況に置かれており, そのことが地域関係や社会関係の縮小に繋がっていると思われるからである. 第三章では, 男性介護者に対する支援策を調べ, 考察を加えている. |
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講評 | 筆者は現在、大きな増加を見ている男性介護者に焦点を当て、卒論をすすめました。これまでもっぱら女性の役割とされ、女性が絶対的多数を占めていた介護者に男性が多く登場するようになったのか、その背景を調べ、男性介護者の状況に注目しています。そのような男性がしばしば困難に陥ったり、あげくは虐待や殺人などにまで突き進むのはなぜか、に注目し、特に男性のコミュニケーション能力や特性、幼い時からの育てられ方や社会の中で男性に求められる役割や価値観などに焦点を当て、男性特有の行動様式が介護者としての行動には逆機能的に働いているのではないかと論を進め、興味深い小論になっています。このような男性には、どんな支援が必要か、男性の価値観やコミュニケーションスキルに変容をもたらす訓練、また低い家事および介護遂行能力を高める料理教室や介護教室などの提案、そして介護休業制度などの労働体系の改革も含めています。 |
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キーワード1 | 「男性介護者」 |
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キーワード2 | 「男性規範」 |
キーワード3 | 「コミュニケーション」 |
キーワード4 | |
キーワード5 |