学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 医療ソーシャルワーカーによる エンディングノートを用いた デス・エデュケーションの実践 ―配偶者を在宅で看取るための支援― |
内容 | 現在日本では、病院死が約8割である。国民の約6割が自宅での最期を希望するが、いざ終末期となると、安全と安心を求めて、病院を選ぶのである。しかし、国が在宅療養を推進していることから、今後は在宅ホスピスケアを利用した在宅での最期が増加すると考えられる。この変化は「最期は自宅で」という希望を叶えられるものであるが、高齢者単独世帯の多い現代社会において、在宅での最期は遺された配偶者が孤立してしまう原因ともなりうる。筆者は配偶者の孤立を防ぐ為に医療ソーシャルワーカーが在宅ホスピスケアにおいて、患者と家族が死について語り、彼らの抱くニーズの実現を支えるデス・エデュケーションを実践できるのではないかと考えた。筆者は、その具体的な方法として、自分史中心型のエンディングノートを用いて、患者と配偶者が思い出を語り合いながらノートを作りあげることで、患者を含めた家族全体のエンディングを支援することを提案した。 |
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講評 | 筆者によると、現在日本では、国民の約6割が自宅での最期を希望するが、実際は、病院死が約8割であるということを問題の出発点とする。この課題を担う国の施策を待つまでもなく、高齢者単独世帯の多い現代、在宅での最期は遺された配偶者が孤立してしまう原因となる。本論文では、高齢配偶者の孤立を防ぐ為に医療ソーシャルワーカーが、患者と家族が死について語り、彼らの抱くニーズの実現を支えるデス・エデュケーションを実践すべきという一貫した立場で議論をすすめた。特に、中心となったのは、自分史の基づくエンディングノートである。それを用いて、患者と配偶者が思い出を語り合いながらノートを作りあげることで、患者を含めた家族全体の終末期を支援することができると結論づけた内容となった。筆者は、一貫して医療ソーシャルワークを志向して、このテーマに行き着いたのであろうが、自分の興味関心をじっくりとあたため、それを具体的に提言というところまでもっていけたことは大変評価できる。そして時間をかけて継続的に自分の考えをまとめたこと、勤勉に堅実に努力をしたことが評価できる。 |
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キーワード1 | デス ・ エデュ ケーション |
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キーワード2 | 在宅 ホスピス |
キーワード3 | エンディング ノート |
キーワード4 | |
キーワード5 |