学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2013年度
タイトル	犯罪からの社会復帰・更正支援のあり方 ―犯罪者の社会的包括の意義と課題―

内容

本稿は犯罪の要因を加害者の精神的側面や社会的側面から検討し、日本・海外の司法福祉の現状や刑務所などが行っている更正プログラムなどを参考に、犯罪者が社会復帰・更正のために必要な社会資源や支援について考察していく。中でも犯罪者の地域との共生、社会的包括について考察していきたい。 　まず、日本の犯罪者の現状として犯罪加害者が犯罪に至った経緯や事件の背景について考察していく。次に、実際に海外で再犯率の低下の実績をあげている犯罪者の社会復帰や更正のために行われている刑務所などのプログラムについて取り上げる。また、日本の司法福祉の取り組みとして行政と民間が協力し、犯罪者の社会復帰を支援する官民協働の刑務所の事例などから、犯罪者の社会的包括の取り組みについて考察していく。 　最後にそれらを踏まえて、犯罪者の社会復帰や更正に必要な支援や社会的包括を推進していくために、日本の司法福祉が行っていくべきことを考察する。

講評	本論文は、犯罪者の社会復帰とその支援のあり方に挑んだ論文です。今日の刑務所の現状や犯罪者を取り巻く状況を踏まえての考察はとても興味深い内容です。アメリカなどの海外の取り組みを参考にしつつ、日本における社会復帰支援について丁寧に論じられています。最後には、筆者の今後の司法福祉への強い主張が示された力作です。

キーワード1	孤立
キーワード2	貧困
キーワード3	社会的包括
キーワード4	共生社会
キーワード5