卒業論文詳細 | 同志社大学社会学研究科

学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2013年度
タイトル	高齢者の社会的孤立 ―単身高齢者のつながり作り―

内容	日本の高齢化は年々進んでおり、現在では高齢化率は24.1％になった。団塊世代が65歳以上になる2060年には、高齢化率は39.9％になるといわれており、2.5人に1人は65歳以上になると推定されている。本稿では、これからも増えていくと考えられている高齢者の中の単身高齢者を中心に、その社会的孤立について論じる。社会的孤立が原因で起きると考えられるセルフネグレクトや孤立死を取り上げ、その現状や背景について考察する。個人に対して行われている支援と地域とのつながりを作るために高齢者自らが参加する支援の２つの視点から見ていく。そして、社会的孤立を防ぎ、つながりを作るためにはどうすればいいのかを考える。

講評	本論文は、人口の高齢化が進むなかで、深刻化する単身高齢者の「社会的孤立」の問題に焦点を当てたものです。セルフネグレクトや孤立死の背景にある社会的孤立がなぜ生じるのかの検討を踏まえて、単身高齢者のつながりづくりの必要性が示されています。見守り活動などの、地域における地道な活動がいかに大切ということを学ぶことができます。