学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 日本の刑務所における受刑者処遇のあり方について―受刑者の被害者性に対する支援の必要性― |
内容 | 刑務所は受刑者の更生及び社会復帰のための矯正施設の役割を担っている.しかしながら,平成26年版犯罪白書によると,平成25年における一般刑法犯検挙人員に占める再犯者の比率は43%,刑務所への入所受刑者人員に占める再入者の比率は56%であった.その要因には受刑者が立直りを決意したとしても,社会における出所者の受け入れ態勢が不十分であるという問題が挙げられる.しかし,そもそも刑務作業中心の矯正処遇のなかで受刑者は更生できるのかという点に著者は問題意識を抱いた. 本稿ではテーマを刑務所内処遇のあり方に絞り,現時点での処遇が受刑者の更生のためには不十分ではないかということを示した.そしてアメリカで受刑者の更生に効果をあげている民間団体のアミティのプログラムを参考にし,刑務所における受刑者処遇のあり方について受刑者の被害者性にも配慮した処遇の必要性を述べた. |
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講評 | 卒業論文の講評であるが、テーマ設定は、僕の方針で各自が考えるということ、これが大前提である。その目的は、テーマを自ら見出し探求することにこそ、大きな意義があると考えるからである。今年もテーマを各自、よく練って考えたと思う。その結果、今年もテーマとして、幅が広く、障害児・者(発達障害含む)、高齢(施設の統合含む)、児童(里親、母子)、性的虐待、依存症、犯罪問題、地域の諸課題、多文化ソーシャルワーク、ドミニカの福祉という国際的な福祉課題まで多種多様であったが、各自鋭い問題意識をもってユニークなテーマに取り組めたと思う。それは評価できる。 内容としては、各自、自分の問題意識をもとに、テーマを自ら見つけ、自分がやりたいことをやったのであるが、その問題意識の深さ、自分自身との距離、そしてその取り組みへの準備と時間のかけ方や、とりくみに早くからできた人と、遅かった人では、その結果にそのままあらわれたところがあるように思う。 全体として、自らの問題意識をなんとか必死で活字にしようというまではよかったと思う。最後まで提出にかなり苦労した人もいたが、早くから論文にとりくみ、明確な主張をして納得のいく卒論を書き上げることができた人もいた。実際、見事に成功した論文も散見された。なかには、大学院の修士論文に匹敵するような迫力ある論説もあった。総じていえば、皆、各自、それなりによくがんばったと思う。お疲れ様。 |
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キーワード1 | 刑務所 |
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キーワード2 | 受刑者 |
キーワード3 | 更生 |
キーワード4 | アミティ |
キーワード5 |