学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | ドミニカ共和国の社会問題と幸福―有縁社会がもたらす幸福とは― |
内容 | ドミニカ共和国は、現在急速な経済成長を果たしている。しかし、好調な経済とは裏腹に、教育水準の低さ、麻薬等の多くの社会問題を抱えている。そして、最も大きな問題として「経済格差」が挙げられる。しかし、多くの社会問題を抱えているにも関わらず、地球幸福度では2009年に世界で2位に位置するほど、国民が幸せを感じている国でもある。本論文では、まずドミニカ共和国の社会問題の現状を調査した。そして、ドミニカ共和国を含むラテンアメリカに特徴的な有縁社会の実態を調べた。結果、有縁社会では、「拡大家族」や「地域のコミュニティ」による相互扶助の社会が存在していることが分かった。また、明確に階層が分かれており、大きな格差があるが、カトリック教徒の影響もあり差別は存在しない。以上のことから、本論文で、例え多くの深い社会問題を抱えていたとしても、有縁社会による相互扶助が国民の幸福度上昇に影響を与えていることを明らかとした。 |
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講評 | 卒業論文の講評であるが、テーマ設定は、僕の方針で各自が考えるということ、これが大前提である。その目的は、テーマを自ら見出し探求することにこそ、大きな意義があると考えるからである。今年もテーマを各自、よく練って考えたと思う。その結果、今年もテーマとして、幅が広く、障害児・者(発達障害含む)、高齢(施設の統合含む)、児童(里親、母子)、性的虐待、依存症、犯罪問題、地域の諸課題、多文化ソーシャルワーク、ドミニカの福祉という国際的な福祉課題まで多種多様であったが、各自鋭い問題意識をもってユニークなテーマに取り組めたと思う。それは評価できる。 内容としては、各自、自分の問題意識をもとに、テーマを自ら見つけ、自分がやりたいことをやったのであるが、その問題意識の深さ、自分自身との距離、そしてその取り組みへの準備と時間のかけ方や、とりくみに早くからできた人と、遅かった人では、その結果にそのままあらわれたところがあるように思う。 全体として、自らの問題意識をなんとか必死で活字にしようというまではよかったと思う。最後まで提出にかなり苦労した人もいたが、早くから論文にとりくみ、明確な主張をして納得のいく卒論を書き上げることができた人もいた。実際、見事に成功した論文も散見された。なかには、大学院の修士論文に匹敵するような迫力ある論説もあった。総じていえば、皆、各自、それなりによくがんばったと思う。お疲れ様。 |
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キーワード1 | ドミニカ共和国 |
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キーワード2 | 経済格差 |
キーワード3 | 幸福 |
キーワード4 | 有縁社会 |
キーワード5 |