学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 高齢の窃盗事犯者に対する支援のあり方―福祉・刑事・司法のヨコ割り型システムを通して― |
内容 | 近年,犯罪件数が減少している中,高齢者による犯罪の検挙数は増加を続けている.刑務所内における高齢受刑者の割合は,社会における高齢化のスピードを大きく上回りながら増加し,刑務所はさながら福祉施設としての様相を呈している.居場所や雇用といった社会とのつながりを失った高齢者が再犯を繰り返し,刑務所に戻ることを望むケースもある.本稿では,高齢者犯罪の中でも一番多くの割合を占める,窃盗に着目し,その犯罪背景・要因を分析した.その結果,窃盗依存者や認知症の進行に伴って罪を犯すケースなど,従来の刑務所が担ってきた矯正のあり方では効果がない受刑者が存在することが明らかになった.そこで,地域生活定着支援事業の中核を担う地域生活定着支援センターによる取り組みや,司法と連結した入口支援の取り組みなどを取り上げ,福祉・刑事・司法が連携したヨコ割り型のシステムのさらなる構築の必要性と可能性について提言を行った. |
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講評 | 卒業論文の講評であるが、テーマ設定は、僕の方針で各自が考えるということ、これが大前提である。その目的は、テーマを自ら見出し探求することにこそ、大きな意義があると考えるからである。今年もテーマを各自、よく練って考えたと思う。その結果、今年もテーマとして、幅が広く、障害児・者(発達障害含む)、高齢(施設の統合含む)、児童(里親、母子)、性的虐待、依存症、犯罪問題、地域の諸課題、多文化ソーシャルワーク、ドミニカの福祉という国際的な福祉課題まで多種多様であったが、各自鋭い問題意識をもってユニークなテーマに取り組めたと思う。それは評価できる。 内容としては、各自、自分の問題意識をもとに、テーマを自ら見つけ、自分がやりたいことをやったのであるが、その問題意識の深さ、自分自身との距離、そしてその取り組みへの準備と時間のかけ方や、とりくみに早くからできた人と、遅かった人では、その結果にそのままあらわれたところがあるように思う。 全体として、自らの問題意識をなんとか必死で活字にしようというまではよかったと思う。最後まで提出にかなり苦労した人もいたが、早くから論文にとりくみ、明確な主張をして納得のいく卒論を書き上げることができた人もいた。実際、見事に成功した論文も散見された。なかには、大学院の修士論文に匹敵するような迫力ある論説もあった。総じていえば、皆、各自、それなりによくがんばったと思う。お疲れ様。 |
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キーワード1 | 高齢受刑者 |
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キーワード2 | 窃盗 |
キーワード3 | 刑務所 |
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