卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名黒木 保博 年度2014年度
タイトルブラック企業の撲滅に向けて -労働法と日本型雇用制度の問題点-
内容 本論文では,筆者自身のフィリピンでの経験や就職活動を通して,日本社会に起きている,労使関係における不平等性や多発する過労死,労働災害について疑問を持ったことをきっかけとして,‘ブラック企業問題’なるものに着目した.第1章では,ブラック企業の存在が問題視されるべき理由について,第2章,第3章ではそれを後押ししている問題点と解決策,第4章はブラック企業の成り立ちを踏まえた上での新たな解決策としてパートタイム労働導入について論述した.ブラック企業問題とは,日本型雇用制度や新卒一括採用制度,労働法の盲点を元に成り立つ複雑な問題であり,こうした社会制度を根本的に変えない限りは根本的な解決には至らないことが明らかになった.その解決案の一つとしてオランダ式のパートタイム労働法に希望を見いだせることが明らかになった.
講評 本論文は着眼点がよかった.論旨も明快であるし,まじめに取り組んでいた.
キーワード1 「ブラック企業」
キーワード2 「労働法」
キーワード3 「日本型雇用」
キーワード4 「過労死」
キーワード5