学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2015年度
タイトル	子どもの貧困 ―貧困の連鎖を断ち切るためには―

内容

「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が制定されるなど、少しずつではあるが「子どもの貧困」という問題に焦点が当てられるようになってきた。しかし、依然としてひとり親家庭の貧困率は50％を超えている。子どもだけでも、親だけでもなく、双方から支援しなければ貧困の連鎖は止まらない。筆者の家庭環境と実習の経験を踏まえつつ、ひとり親家庭の貧困を考察していくことで「子どもの貧困根絶」へ近づけたい。 　第1章ではひとり親家庭が置かれている現状を取り上げ、問題を明らかにする。第2章では貧困の影響として学力、健康、虐待、世代間連鎖について考察することで、貧困問題をさらに掘り下げる。第3章では海外諸国の取り組みを挙げ、第4章で日本の取り組みと比較し、改善点を考える。低負担低福祉のアメリカ、高負担高福祉の北欧、中負担中福祉のイギリスから日本が学び、吸収すべき点を考える。第5章では「貧困根絶」のために日本が取り組むべき課題を明らかにし、具体的な解決策を打ち出す。

講評	（「子どもの貧困―貧困の連鎖を断ち切るためには―」）は、今日注目されている「子どもの貧困」の問題に焦点をあてたものである。貧困が子どもの将来に及ぼす影響を解説し、貧困が連鎖する状況とそれを断ち切るための方策が論じられている。欧米の取り組みにも触れつつ、日本版ヘッドスタートに関する論述はとても興味深い内容である。

キーワード1	子ども
キーワード2	貧困
キーワード3	学習支援
キーワード4	進学
キーワード5