学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | いじめにおいて修復的アプローチについて ―スクールソーシャルワーカーの位置付け― |
内容 | 日本社会において「いじめはしてはいけない」とした存在していて位置づけされているのにかかわらずいじめと言う現状が起きている原因と、その対応として修復的アプローチの導入について述べる.第一章では日本においていじめの定義の変化,日本におけるいじめの調査,いじめのメカニズムについて述べる.日本においていじめというものがどのような位置づけや課題があるのか述べる.第二章ではいじめの対策において修復的アプローチの有効性について述べる.修復的アプローチの有効性の具体的な方法論を述べたい.第三章ではいじめに対して修復的アプローチを実際導入した事例をつかい,修復的アプローチの有効性について検証したい.第四章では修復的アプローチにおいてスクールソーシャルワーカーの位置づけについて述べたい。研究を通していじめは生徒の個人の性格や姿勢とは関係なく,その生徒を取り囲む環境または関係性のなかで生じる問題であるためいじめの解決方法として関係修復に焦点をあてる修復的アプローチという方法論が有効であり,この方法論を学校に導入するうえでスクールソーシャルワーカーが主体的な役割を果たす存在であることが筆者の考えである. |
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講評 | 1, 18名の提出であった。 2, 例年通りにゼミでの発表内容も含めての「卒論作成準備」は、二極化した。設定と文献収集リストは、ほぼ一斉にでてきたものの、卒論作成への熱意?や積極性で「格差」が出てきたと思われる。 3, 着眼点については、各自の問題性・課題について、自分の思いと証しからよく理解できた。 4, 論旨の明快性(一貫性)、構成力に関しては、よくできている論文が多かった。21, ゼミでは常々「激励」の意味を込めて伝えてきたことがある。卒論作成過程と提出できた卒論内容こそが大学生時代の学びの集大成である。講義科目はいわば「受動的姿勢」で良かったが、卒論作成は主体的、能動的に創り出していく姿勢が問われた。4年間の学んだ知識、読破した書籍、論文から得た内容や理解力、実習などでの経験、日頃からの情報収集力の集大成である。 6, すなわち各自の「福祉の視点」が明確になっているかが問われることになる。 各自のいろいろな動機から徐々にテーマを絞り、文献や資料を集め、これを読破・分析・整理して、自分の仮説を導き出し、それを論証するために論文を書いたという事実が、卒論の成果として残ったと思う。多くのゼミ生は自分自身との戦いであったと思う。苦しい思いをしながら作成作業をした。多くの人はこのような長文を書くことは今後の人生においては経験しないであろう。自分はあの卒論を書き上げたのだという自信だけはもって卒業して欲しい。もちろん、自分に厳しく自分を鼓舞して作成に立ち向かった人と、できるだけ自分との戦いは消極的で調整しながら作成した人とに区分できるかもしれない。 |
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キーワード1 | いじめ |
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キーワード2 | 修復的アプローチ |
キーワード3 | 関係性 |
キーワード4 | スクールソーシャルワーカー |
キーワード5 |