卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2015年度
タイトル少年非行 ー少年を取り巻く環境から考えるー
内容  少年非行情勢について、戦後非行のピークは 3 つあり、第 1 のピークは戦災による荒廃と占領の時代の 1951 年、第二は 1964 年の高度成長期、そして低成長期に入った 1983 年をピークとする第三から、最近の第四までと続いてきている。非行少年自体は減少傾 向であるが、まだまだ成人と比べるとその数値は高いものである。
 実際に、児童養護施設で実習をしたときに、虐待を受けた過去のある少年数人と関わ ることができたが、自尊心が低く、頻繁に暴言を吐いたり、暴力を振るうことが多かっ た。過去の経験により生まれる人格や心理がある可能性が大きいことに気づいた。
 そこで、さまざまな文献やデータなどを通して、非行少年を取り巻く環境や、人格や 心理、一般少年と非行少年における非行に対する考え方の差異、各機関が行う対策や問 題点、他機関連携について詳しく調べていき、今後、非行少年が社会復帰し心地よく暮 らせるために、どのように考え、取り組めばいいのかを考察する。
講評  少年非行について、「児童福祉論」の授業や「児童養護施設」での実習を通して、学び感じたことをきっかけに、「対策」を考えていこうとしたものです。
前半の「非行の原因」を解明するのに時間をかけすぎ、対応策について駆け足となってしまったことが悔やまれますが、「地域の非行系の子どもたちと長期間にわたって向き合う」ことのできる、「ほぼ唯一の存在」としての「少年サポートセンター」(警察組織の一部)を丁寧に取り上げるなど、狭義の福祉にとどまらない問題解決への努力は評価できるものでした。

キーワード1 非行少年の人格・背景
キーワード2 家庭環境
キーワード3 予防・介入
キーワード4
キーワード5